七つの会議無料ダウンロードkindle

七つの会議

によって 池井戸潤


4.3 5つ星のうち(323人の読者)

七つの会議無料ダウンロードkindle - トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。筋書きのない会議がいま、始まる―。“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。

七つの会議の詳細

本のタイトル : 七つの会議
作者 : 池井戸潤
カテゴリ : 本
ファイル名 : 七つの会議.pdf
ファイルサイズ : 21.08 (現在のサーバー速度は22.36 Mbpsです
以下は 七つの会議 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
大手総合電気の雄であるソニックの子会社の東京建電を舞台にした八つの短編で成り立つ人間模様。第一話で東京建電の秘密がほのめかされ、それに沿って、それぞれの短編は展開される。第二話の「ネジ六奮闘記」の以下は、池井戸氏の小説を読む方であれば、共感する人も多いのではないか。『一本いくらもしないネジで、日本中で果たしてどれくらいの人が食っているのかはわからないが、ひとつ言えるのは、どんな時代でも、それで大儲けすることはできなかったろうということだ。ネジを作る人間に求められるのは、ひたむきさだ。』日本の産業を根底で支えている産業は、ネジだけではないだろうが、グローバル経済は飲み込んでいく。がんばれば報われるということもあるが、出し抜いてやろうという勢力は必ずあるのが、この資本主義社会である。自分の成功が、誰かの失敗につながる社会である。活力を生むという意味で資本主義社会はよいかもしれないが、やはり、足るを知る、ということも必要である。しかし、全ての人が足るを知るということをするわけではなく、日々の平凡な暮らしの中にはどうしても競争はある。その競争の中で、負けん気やわがままが、判断を曇らせる。そして、この小説で問うているのは、①苦しい事情がある時に、常に正しく判断できるか②自分の想像を超えた甚大な影響のあるトラブルに遭遇した際に、果たして正しい判断ができるかということである。私は自信がない。池井戸氏の小説には、そのような判断を事前にシミュレーションする効用があるように思う。

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